他界は高い
おはようございます、粗大ゴミです。
いきなりですが、なぜこんな時間に起きてしまったのかというと、蝉の鳴き声のせいです。
ベランダの屋根に重力を無視してつかまって、あのけたたましい声で鳴いていました。安いふざけた音の目覚まし時計よりよっぽど効果的です。
その距離なんと2m程度。あまりにもうるさいので、傘で追い払いました。お前はこんなところで燻っているような蝉ではないという親心で、大空へ羽ばたいて行かせました。
残り少ない命です。こんなところにいてはもったいないです。
僕は高所恐怖症なので、大空を羽ばたきたいと思ったことは一度もありません。
脚立の一番上の段や吊り橋など苦手で、挙げ出したらキリがないです。
展望台なんて行く意味が分かりません。綺麗な夜景も、そんな時間に夜景なんて見て遊んでいる僕たちを恨みながら働いている人たちの部屋の電気です。
丁度展望台にいる時に大地震が起きて、タワーがポキッと折れるかもしれません。今までにそんな出来事はなかったですが、その時が歴史を変える第一回目になる可能性だってあります。
イルミネーションもただの電球です。それを見てるカップルのコンビネーションについてのただの言及です。
外が見えるエレベーターを作った人はバカなんでしょうか笑
こうやって上から目線で言ってますが、そういう高所は平気です。もはや兵器です。
雲の上まで行けば、高所恐怖症が発動しません。何がトリガーなのかと考えてみると、きっと落ちたら死ぬかどうかだと思います。
飛行機ぐらいなら落ちたら即死なので諦め切れます。途中で意識を失うこともあるかもしれません。しかし、歩道橋はどうでしょう。落ちても助かる場合があります。
かと言って、スカイダイビングは無理です。凄いタイミングで無理です。
観覧車がギリ微妙なラインです。落ちたらほぼ死にますけど、やっぱり怖いものは怖いです。
ジェットコースターなどの絶叫系ももちろん無理です。目を瞑って早く終わってくれと願うだけなんてお金の無駄です。
一度何かの拍子で乗ったことがありますが、臓器が2、3個飛んで行きました。
点検何回目かも分からないのに、いつ錆びたネジが外れるか怖くて乗れません。絶叫したいだけなら説教したいぐらいです。
僕はその時は一度も声を発していません。たぶん僕が叫ぶ時は、楽しそうな絶叫ではないです。きっと断末魔の叫びです。団地妻の遊びです。
高所恐怖症は基本的に自分以外を信用していないんです。
景色を見るのもご飯を食べるのも、高い所へは行きたくないです。
以上、マンションの一階には住みたくない粗大ゴミでした。
さよなら、バイバイ、じゃあね、またね。